ホテル業界への転職で役立つ資格｜秘書検定とは？

秘書検定ってなに？

ホテル業界への転職で役立つ資格なの？

このような疑問にお答えします。

この記事では、『秘書検定』について解説していきます。後半部分では、「秘書検定の難易度」や「秘書検定を取得するメリット」をご紹介していますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。なお、ホテル業界で役立つ“ホテル関連の資格”について知りたい方は「ホテルの仕事に活かせる資格を紹介します！」や「ホテル業界への就職を考えている人必見！仕事内容や有利な資格を解説」、もしくは「ホテル業界の転職に資格は必要？ホテル関連の資格を一覧でご紹介！」をご覧ください。

【目次】
ホテル業界への転職で役立つ資格｜秘書検定とは？
ホテル業界への転職で役立つ資格｜秘書検定の概要
ホテル業界への転職で役立つ資格｜秘書検定の試験形式・合格基準
ホテル業界への転職で役立つ資格｜秘書検定の難易度
ホテル業界への転職で役立つ資格｜秘書検定は独学でも合格可能？
ホテル業界への転職で役立つ資格｜秘書検定の受験料
ホテル業界への転職で役立つ資格｜秘書検定を取得するメリット
ホテル業界への転職で役立つ資格｜秘書検定の取得を考えている方へ
ホテル業界への転職で役立つ資格｜秘書検定を活かして転職したい方へ

ホテル業界への転職で役立つ資格｜秘書検定とは？

秘書検定は、公益財団法人「実務技能検定協会」が実施する民間資格です。秘書検定では、社会に出て働く人なら誰でも備えておかなければならない基本的な常識やビジネスマナーが問われます。そのため、秘書検定に合格すると、社会人としての常識を身につけていることを証明できます。秘書検定は秘書を目指す人はもちろん、大学生や新社会人にもおすすめの資格と言えるでしょう。「ホテルの仕事で役に立つ！事務職系の資格4選」でも同様のことを伝えています。

ホテル業界への転職で役立つ資格｜秘書検定の概要

秘書検定には「3級」「2級」「準1級」「1級」の4つの級があります。以下、各級において期待される技能の程度(難易度)です。

＜秘書検定3級＞

秘書検定3級は、基本的な職場常識を問われる級です。上司が効率よく仕事を遂行するために、秘書は「どんなことに気を利かせる必要があるか」「どのように対応すれば感じがよいと思ってもらえるか」の基本部分を問われます。なお、秘書検定3級は、主に高校生が多く受験しています。

＜秘書検定2級＞

秘書検定2級は、3級より少し複雑な場面設定になります。具体的には、上司の身の回りの世話や手助けを適切に行うための「優先順位」も考えることが必要になってきます。また、感じのよさだけでなく、効率のよい仕事の仕方も問われます。そのため試験では、電話対応や接客、仕事の優先順位のつけ方など、応用力が求められます。なお、秘書検定2級は、就職を意識した大学生の受験が多いです。もちろん社会人も受験しています。

＜秘書検定準1級＞

秘書検定準1級は、中堅の秘書に求められるレベルの試験です。具体的には、上司から相談を受けたり後輩へのアドバイスを求められたりと、物事の判断力や対応力が求められます。また、この級から筆記試験合格の後は二次試験（面接試験）があり、人柄の表現力が問われます。そのため、秘書検定準1級では、身だしなみや表情、話し方などにも注意しなくてはいけません。なお、秘書検定準1級は、大学生と社会人の受験者がほぼ同数を占めています。

＜秘書検定1級＞

秘書検定1級は、上級の秘書に求められるレベルの試験です。具体的には、上司が携わっている仕事を理解してサポートする能力が問われます。また、上司が常に動きやすいように、先を読んでサポートするといった能力も求められます。さらに、秘書検定1級は、準1級と同じく筆記試験に合格すると面接試験があるため、知識や技能、所作などを総合的にチェックされます。したがって、秘書検定1級を取得すれば、社会人として必要な知識・マナーを身につけていることを間違いなく証明できます。なお、秘書検定1級は主に社会人や現役の秘書が受験しています。

ホテル業界への転職で役立つ資格｜秘書検定の試験形式・合格基準

ここでは、秘書検定の「試験形式」と「合格基準」について解説していきます。なお、国際秘書検定(CBS)について知りたい方は「国際秘書検定(CBS)とは？資格の概要から難易度・合格率まで解説」や「海外転職に役立つ！国際資格完全ガイド」をご覧ください。

＜試験形式＞

秘書検定の全ての級において、筆記試験は「理論」と「実技」の二本柱で構成されています。出題形式は、3級から準1級までは、マークシート方式と記述式の併用となっていますが、1級に関しては全問記述式となります。さらに、準1級と1級では、筆記試験に合格した受験者を対象に面接試験が実施されます。この面接試験では、ロールプレイングを通じて、秘書としての適切な振る舞いや対応力が評価されます。

＜合格基準＞

秘書検定に合格するためには、「理論」と「実技」のそれぞれで60%以上の正答率が求められます。理論パートは「一般教養」「秘書に求められる資質」「職務に関する専門知識」の3分野から出題されます。一方、実技パートは「実務スキル」「マナーと接遇」の2分野で構成されています。この試験構成により、秘書として必要な幅広い知識と実践的なスキルを総合的に評価することが可能となっています。

※秘書検定の試験形式・合格基準について詳しく知りたい方は「実務技能検定協会の公式サイト」をご覧ください。

ホテル業界への転職で役立つ資格｜秘書検定の難易度

秘書検定の難易度は、「3級」「2級」「準1級」「1級」の各級で大きく変わります。以下、秘書検定試験の過去4回の合格率です。

＜秘書検定3級＞

127回試験          63.7%
128回試験          62.6%
130回試験          73.3%
131回試験          69.3%

秘書検定3級の合格率は、過去4回の試験で、62.6%～73.3%程度。平均合格率は約67%と比較的高いため、秘書検定3級の難易度は低いと言えるでしょう。

＜秘書検定2級＞

127回試験          62.0%
128回試験          57.6%
130回試験          57.6%
131回試験          57.5%

秘書検定2級の合格率は、過去4回の試験で、57.5%～62.0%程度。平均合格率は約59%で、3級よりもやや低くなっています。そのため、秘書検定3級よりも勉強に力を入れる必要があります。秘書検定3級は、より実践的な知識やスキルが求められるようになりますが、平均合格率は50%以上あるため、比較的取得しやすい級だと言えるでしょう。

＜秘書検定準1級＞

127回試験          38.4%
128回試験          41.6%
130回試験          45.9%
131回試験          41.4%

秘書検定準1級の合格率は、過去4回の試験で、38.4%～45.9%程度。平均合格率は約42%です。秘書検定準1級では、中堅秘書レベルの知識や判断力が求められるため、難易度が大きく上がっていることがわかります。また、面接試験が加わるため、総合的なスキルが必要となります。

＜秘書検定1級＞

127回試験          34.5%
128回試験          25.4%
130回試験          26.4%
131回試験          28.3%

秘書検定1級の合格率は、過去4回の試験で、25.4%～34.5%程度。平均合格率は約29%と、4つの級の中で最も低くなっています。秘書検定1級は上級秘書に求められる高度な知識や技能が必要とされ、合格率の変動も大きいため、難易度の高さがうかがえます。したがって、秘書検定1級の取得は、秘書としての高い能力を証明することになるでしょう。

ホテル業界への転職で役立つ資格｜秘書検定の受検資格

結論を申し上げますと、秘書検定には受験資格はありません。学歴、職歴、年齢、性別に関係なく、どなたでも受験することができます。したがって、社会人として必要な知識・マナーを身につけたい方は、自信を持って受験してみてください。秘書検定は、秘書を目指す人はもちろん、新社会人やベテラン社会人にも役立つ資格と言えるでしょう。

ホテル業界への転職で役立つ資格｜秘書検定は独学でも合格可能？

秘書検定において、自己学習による合格の可能性は級によって大きく異なります。まず、3級と2級は筆記試験のみで構成されているため、自己学習でも十分に合格を目指せます。一方、準1級と1級では筆記試験に加えて面接試験が実施されるため、自己学習だけでは難しいでしょう。特に面接では、実際の秘書としての対応力や振る舞いが評価されるため、自己学習のみでの対策は困難です。準1級と1級に本気で合格したい方には、専門的な指導や実践的なトレーニングを受けることをおすすめします。自身の目標と現在の能力を慎重に見極めた上で、適切な学習計画を立てることが成功への近道となるでしょう。

ホテル業界への転職で役立つ資格｜秘書検定の受験料

秘書検定の受験料は、次の通りです。

1級    　　　7,800円
準1級    　　6,500円
2級   　 　　5,200円
3級    　　　3,800円
準1・2級　 11,700円
2・3級　　　9,000円

秘書検定の受験料について詳しく知りたい方は「実務技能検定協会の公式サイト」をご覧ください。

ホテル業界への転職で役立つ資格｜秘書検定を取得するメリット

秘書検定を取得すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、「秘書検定を取得するメリット」をご紹介していきます。

【ホテル業界への転職で役立つ資格｜秘書検定を取得するメリット1】気遣いができる人と思われる

秘書検定を取得するメリット1つ目は『気遣いができる人と思われる』です。秘書検定を取得すれば、上司や同僚のニーズを先回りして把握し、効率的にサポートする能力が身につきます。また、来客対応の際には、適切な言葉遣いや態度で接することができます。そのため、秘書検定の取得は、周囲から「気遣いができる人」という好印象を得るきっかけとなります。秘書検定を取得すれば、日常的な業務だけでなく、人間関係においても活かされるため、信頼される人材として評価されるでしょう。

【ホテル業界への転職で役立つ資格｜秘書検定を取得するメリット2】社会人に必要な知識やマナーを証明できる

秘書検定を取得するメリット2つ目は『社会人に必要な知識やマナーを証明できる』です。秘書検定では、社会人に必要な知識やマナー、ビジネス文書の作成方法やスケジュール管理など、実務に直結するスキルを習得します。また、経済の基礎知識や一般常識なども問われるため、幅広い教養を身につけていることを示せます。したがって、秘書検定を取得すれば、社会人として求められる基本的な知識やマナーを体系的に学び、身につけていることを証明できるでしょう。「秘書検定とは？試験概要～各級の難易度、就職に役に立つ目標級を解説」でも同様のことを伝えています。

【ホテル業界への転職で役立つ資格｜秘書検定を取得するメリット3】転職する際のアピール材料になる

秘書検定を取得するメリット3つ目は『転職する際のアピール材料になる』です。秘書検定は、単なる知識だけでなく、実践的なビジネススキルを証明するものとして広く認知されています。特に、顧客対応や社内コミュニケーションが重視される職種では、秘書検定の取得が高く評価されます。したがって、秘書検定を取得すれば、ホテル業界への転職時にアピール材料になるでしょう。なお、秘書検定で学んだスキルは、多くの業種や職種で応用可能なため、キャリアチェンジを考えている方にも有利に働きます。詳しくは「秘書検定を取得している方を対象とした求人情報」や「秘書検定の資格を活かせる仕事・求人情報」、もしくは「秘書検定2級の求人」をご覧ください。

ホテル業界への転職で役立つ資格｜秘書検定の取得を考えている方へ

ホテル業界への転職に資格は必要ありません。ただし、資格を持っている場合でも役に立たないというわけではありません。資格を有することで、社会人として必要な知識・マナーを客観的に証明でき、転職する際のアピールポイントになることもあります。したがって、ホテル業界への転職を考えている方には「秘書検定」の取得をおすすめします。なお、ホテル業界で役立つ“ホテル関連の資格”について知りたい方は「ホテル就職志望者必見！リアルな実情と業界の本音を徹底解説」や「ホテルのフロントスタッフ業務に役立つ資格を把握しよう！」、もしくは「ホテル科のめざす資格・コンクール一覧」や「ホテルフロントになるには？必要なスキルと主な仕事内容、役立つ資格」をご覧ください。

ホテル業界への転職で役立つ資格｜秘書検定を活かして転職したい方へ

ホテル業界への転職を考えている方には、転職エージェントの利用をおすすめします。転職エージェントを活用すると、転職に関するアドバイスだけでなく、「履歴書の作成」や「面接の練習」なども行ってくれます。また転職エージェントには、求人サイトには掲載されていない「非公開求人」が存在するため、競争率が低い「優良企業の求人」を紹介してくれるかもしれません。ホテル業界への転職を成功させるためにも、ぜひ転職エージェントを活用しましょう。なお、当サイトはホテル・旅館業界専門の転職支援サービスです。希望条件に沿った求人情報を提供するだけでなく、丁寧なカウンセリングを通じてあなたの強みや適性を見極め、ぴったりの求人をご紹介しています。ホテル業界への転職を希望する方は、ぜひ「会員登録」からご相談ください。ホテル業界での新たなキャリアに向け、一緒に歩んでいきましょう。